日本プロ野球選手会がライセンスを所持している商品をご紹介しています。
選手の視点からの球界活性化をテーマに、野球振興活動を行っているプロ野球選手会では、05年オフより「キャッチボールプロジェクト」に取り組んでいます。
これは危険などを理由にキャッチボールが公園などで禁止されていることや、ふさわしい場所がないことなどから、主に都市部で親子や友人でのキャッチボールの機会が減っていることへの危機感を、選手たちが抱いたことから始まったこのプロジェクトです。
プロジェクトが始まった06年は、WBCで日本が初代チャンピオンに輝いた年。
キャッチボールはまさに野球の原点であり、日本が頂点にたつことのできるスポーツの裾野がじわじわと危機に瀕している状況を黙ってみているわけにはいきません。
まず野球の原点を守るための取り組みとして、内外ゴムとの連携で安全なキャッチボール専用球“ゆうボール”を開発。その開発過程では、試作品をもとに、松坂大輔投手(当時西武・現レッドソックス)や、小林雅英(当時ロッテ・現インディアンス)、黒田博樹(当時広島・現ドジャース)ら多数の選手に、投球を試してもらい改良を重ねました。
06年5月には、スポーツ店や玩具店や球場で発売。選手会が乗り出したキャッチボールプロジェクトは、マスコミの注目も集まり、多数の報道がなされ話題となり、同年の夏には、小久保裕紀選手が、キャッチボール振興のメッセージを携えて、選手会を代表し、文部科学大臣を表敬訪問しました。
このゆうボールを使ったキャッチボールイベントも、プロ野球OBや選手の協力で実施。シーズン中は、松沼雅之さん(元西武)、田野倉利男さん(元中日)らを中心としたOBの協力で、昭和記念公園(東京)・上野恩師公園や木曽三川公園(岐阜)といった大型公園や、幕張メッセでの子供向け大規模イベントでのタイアップなどにより実施。またオールスター休みや、オフ期間には現役選手が講師となってのイベントを実施しています。
また07年には、キャッチボールの楽しみ方を伝えるDVDも制作。キャンプ中に選手の協力により収録、宮本慎也前選手会長(ヤクルト)による正しいキャッチボールフォームの実技指導や、キャッチボールイベントの模様、工藤(横浜)、森本・稲葉(北海道日本ハム)斉藤・川﨑(ソフトバンク)らのインタビュー映像が盛り込まれ、キャッチボールを通じたコミュニケーションの大切さ、楽しさを伝える内容となっており、主に小学校などで配布しました。
キャッチボールは何も大きな公園のような場所が必要なわけではありません。ビルの屋上、ショッピングモールの広場、休日は使っていない駐車場など、できる場所はいくらでもあります。特に大都市の人たちに、気軽にキャッチボールを楽しんでいただくとすればむしろそうしたスペースを捻出する工夫こそが重要です。キャッチボールの広がりは、選手会からだけの活動ではつくれません。こんな場所でキャッチボールができないか。あるいは企業・団体などで、何か活動と連携したいなどありましたらcatch@jpbpa.netまでご一報ください。皆さんと共に野球の原点を大切にいきたいと思います。
*注)写真のパッケージは、実際に販売されるものとは一部異なります。
円周 | 重さ | |
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ゆうボール | 21.9~22.5cm | 100~106g |
硬式公認球 | 22.9~23.5cm | 141~148g |
軟式C号(小学生用) | 21.5~21.8cm | 128±1.8g |
プロ野球選手会では、キャッチボールプロジェクトに取り組むにあたって、ボールメーカー(内外ゴム株式会社)と共同で「キャッチボール専用球」を開発。
当たっても怪我をしないような弾性をもちながら、縫い目があり、素手でも、グローブでも手ごたえを感じられるボールが誕生しました。
その名は「ゆうボール」
「遊(あそぶ)」「友(友達)」「結(結ぶ)」「YOU(あなた)」さまざまな想いを込めたボールで、父と子だけでなく、お母さんとも、女性同士でも、あるいは機会がなくてキャッチボールから遠ざかっているけれど、ボールに触れるとつい変化球の握りを試してしまう、そんなすっかり大人になった元野球少年同士でも楽しんでもらえればと思います。
発売は、全国スポーツ店、玩具店での発売を予定しています。
また48個以上のお申し込みの場合や、イベントなどでご活用の場合のお申し込みは、選手会事務局でもお取次ぎをいたします。